行方不明となっていた８人乗りの漁船、「第一幸福丸」が２８日転覆して見つかった事故です。「第一幸福丸」が積んでいた魚を入れるプラスチック製の箱が、新たに海上で発見されました。
転覆した「第一幸福丸」が発見された現場の付近では、朝から巡視船４隻と仲間の漁船１６隻、空からはヘリコプターなど３機を投じて捜索活動が続けられていますが、行方不明者の発見にはつながっていません。
伊豆漁協によりますと、午前１０時過ぎに、海上を捜索していた漁船が、八丈島から北北東におよそ１００キロの地点で、「第一幸福丸」の積んでいた金目鯛を保存するための魚箱十数個を発見したということです。このため、救出に向かった仲間の漁船は、魚箱の見つかった付近を重点的に捜索しています。
一方、「第一幸福丸」が転覆した原因ですが、現地の漁業関係者などは、船に目立った傷がないことや、当時、台風が近づいていたことから、高波によって転覆した可能性が高いと見ています。
救出された３人は、水を飲んで飢えをしのいでいたということで、今は八丈島の病院で療養中ですが、第三管区海上保安本部などは、３人の容体が安定次第、転覆の原因について詳しい原因の調査を進めます。（29日11:33）
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