１４日、中央大学・理工学部で男性教授が殺害された事件です。その後の調べで、教授が刺された建物の階段に微量の血痕があったことが分かり、警視庁は、教授を刺した男が階段を使って逃走した可能性が高いとみて捜査しています。 １４日はキャンパスが完全に封鎖されました。１５日から授業が再開されましたが、１５日も教員や学生は、身分証を提示しないと中には入れないという厳戒態勢が続いています。 この事件は１４日、文京区春日の中央大学・理工学部のキャンパスのトイレで、高窪統教授（４５）が胸や背中など１０数か所を刺されて殺害されているのが見つかったものです。 警視庁のこれまでの調べで、事件が発覚する直前に、高窪教授が倒れていたトイレの方向から来る黒いニット帽とロングコートの男が目撃されていることが分かっていますが、この男は年齢２０～４０歳、身長１７０～１７５センチで、足早に歩いていたことが分かりました。 また、その後の現場検証などで、現場の建物の廊下や階段に微量の血痕が残されていたことが分かりました。警視庁はこうした現場の状況などから、高窪教授を刺した男が、階段を使って逃走した可能性が高いとみて調べています。 また、犯行には先が尖った片刃の刃物が使われたとみられていますが、凶器は見つかっていないということです。警視庁は付近を検索するとともに、現場周辺の防犯ビデオを解析するなどして男の行方を追っています。（15日11:30）
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