中国・四川省で起きた大地震の被害は拡大する一方です。これまでに1万9500人の死亡が確認されていますが、その地震の瞬間がビデオに映っていました。
巻き上がる砂ぼこり。観光客の女性グループは激しい揺れで立っていられないのか、階段を座り込むようにして降りてきます。女性たちは道路に座り込んだり、不安な顔で抱き合って、揺れが収まるのを待ちます。あまりの揺れに危険を感じ、撮影した男性はバイクで現場を離れます。
場所は、震源のすぐ近くで世界遺産として登録されている観光地・青城山。道路のアスファルトはひび割れ、瓦礫の山と化す道沿いの家々。住民たちは呆然と立ち尽くしています。
道路や広場には避難してきた住民が続々と集まってきます。中には頭や手から血を流している人もいます。一部が崖下に崩れ落ちた家。石でできたガードレールや街灯が根元から折れ、揺れの大きさを物語っています。
地震は震源からおよそ100キロ離れた成都市にあるイトーヨーカドー双楠店も直撃しました。
当時、こちらの店内には従業員も含めて、およそ7000人いたということです。そして地震が発生すると、出口に殺到しました。
地震発生の瞬間も店内の監視カメラが捉えていました。エスカレーターの前、頭の上で物が揺れているのを見上げる女性の警備員。揺れが大きくなった瞬間、周りにいた客も従業員も逃げ出しました。子ども服の売場でも、地震発生の瞬間、出口を目指してみんなが一斉に駆け出し、電気も点滅しているように見えます。
現地会社の社長を務める三枝富博さんは、当時、9階の事務所にいました。
「とにかく横揺れが激しくて、立っていられない状況でした。エアコンが倒れる、事務棚が倒れるということで、本当にかつて経験したことのない状況でした」(成都イトーヨーカドー三枝富博社長)
地震発生後は、あらゆるものが不足する恐怖心から、水やパンなどを大量に買い求める人が相次いで、店では仕入れに追われています。
今回の地震では既に1万9500人の死亡が確認されています。倒壊した家屋の下で生き埋めになっていた女性。56時間経ってようやく救助されました。中国のテレビでは、各地の救出の様子が何度も放送されています。また、妊娠8か月の30代の女性も50時間ぶりに救助され、歓声が沸きました。
人民解放軍や武装警察隊は、夜を徹した救助活動を行っていて、新華社通信は、これまでに6万人が救助されたと報じています。
しかし・・・。
「同僚たちがまだ下にいます」(救助された人)
四川省だけでも、依然としておよそ1万2300人が生き埋めになっています。また、震源地とされるブンセンでは、ようやく14日から本格的な救助活動が始まったばかりです。
生存率が著しく下がると言われる地震発生後72時間を既に過ぎ、今後、被害がさらに拡大する恐れが出ています。(15日20:55)
以上是日本留学网https://riben.m.liuxue86.com/exam/日语组小编整理的2011年03月日语能力测试的《『日语阅读』国际:大地震、発生瞬間を捉えた映像》文章,恭祝大家考试顺利通过!
『日语阅读』国际:大地震、発生瞬間を捉えた映像
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