財政危機によってヨーロッパの金融不安の種となっているギリシャのパパンドレウ首相がアメリカを訪れ、オバマ大統領らとの会談で不安の沈静化に努めました。
ワシントンを訪れているパパンドレウ首相は９日、オバマ大統領を始めガイトナー財務長官や議会指導者らと精力的に会談を行い、厳しい歳出削減などギリシャの取り組みを説明し、理解を求めました。
また、先日の国債の入札が順調だったことなど当面の資金調達には支障がないことも強調し、「金融支援を求めているわけではない」と、不安の沈静化に努めました。
また、パパンドレウ首相は、今後、Ｇ２０などの場で、投機資金をめぐる金融規制の強化を行う必要性を訴えました。ギリシャの財政危機は、ＥＵ諸国が抱える財政赤字のリスクを市場に認識させることになり、為替市場でもユーロ安が進むなど、新たな金融不安のタネとなっています。（10日11:30）
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