東京都内で8つの病院に受け入れを断られ死亡した妊婦の夫が会見し、「どういう問題が起きたのか明らかにして、安心して子どもが産める社会になって欲しい」と訴えました。
「やりきれない気持ちでいっぱいです。なぜ、こんなに文明や医療の発展した都会で、死にそうに痛がっている人を誰も助けてくれないんだろう。もし代われるのであれば、代わってあげたい」(亡くなった妊婦の夫)
記者会見を行ったのは、都内8つの病院に受け入れを断られ、今月7日に死亡した妊婦の夫(36)です。
夫によると、妻(36)は今月4日、夕食後に気分が悪くなり激しい頭痛を訴え始め、救急車で主治医の診療所に運ばれました。
主治医は大きな病院に送るため、1時間以上電話をかけ続けましたが、受け入れ病院はなかなか見つかからず、結局、墨東病院に搬送されました。
妻は墨東病院で帝王切開と頭の手術を受けましたが、脳死状態となり3日後に死亡しました。
「(墨東病院では)妻が死ぬ日に、妻の腕に子供を抱かせてくれました。2、30分くらいだったかもしれないが、本当に温かい配慮をしていただけた」(亡くなった妊婦の夫)
夫は会見で、「病院の責任を追求したり、責めようとは思わない。ただ、事実を明らかにして現状を変えて欲しい」と訴えました。
「おなかに赤ちゃんがいるお母さんが、安心して子供を産めるような社会になることを祈っています」(亡くなった妊婦の夫)
(28日01:04)
『日语阅读』社会:受け入れ拒否で死亡、妊婦の夫が会見
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