急激な円高が進んでいます。円相場は海外市場で、一時１５年ぶりの円高・ドル安となる１ドル＝８４円７０銭台をつけました。また、円高の流れを受け、日経平均株価も９０００円割れ目前まで値下がりしています。
１１日夜のロンドン市場で、円は一時、１ドル＝８４円７２銭まで上昇し、９５年７月以来、１５年ぶりの円高・ドル安となりました。
アメリカ経済の先行きに対する不安が強まり、ドルを売って比較的安全な資産とされる円を買う動きが進んだためで、１２日朝の東京外国為替市場でも一時、１ドル＝８４円台をつけました。
「アメリカ経済の先行きに対する不透明感という側面が非常に強い。年内に７９円７５銭を上回る円高水準になる可能性がかなり高い」（三菱ＵＦＪ信託銀行酒井聡彦氏）
成田空港では・・・
「こんなにあるんだって思います。お札がいっぱいでびっくりした」
「向こうでたくさん買い物できるのでいい」（海外旅行客）
一方、株価は大幅に値下がりしています。１１日のニューヨーク株式市場は、アメリカの６月の貿易赤字が予想以上に拡大していたことなどから大きく下落。
東京株式市場でも、円高によって業績の悪化が懸念される輸出関連株を中心に全面安となりました。日経平均株価はことしの最安値を更新、１８７円安い９１０５円２０銭で午前の取引を終えました。円相場は午前１１時半現在、８４円台での取引が続いています。（12日11:33）
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