日銀が発表した１２月の短観は、景気判断の目安となる大企業・製造業の指数が３期連続で改善しましたが、設備投資計画が過去最悪となるなど、先行きへの不安が拡大しています。
１２月の日銀短観によりますと、景気の現状について「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を引いた指数は、「大企業・製造業」でマイナス２４と、前回９月の調査より９ポイント上昇し３期連続の改善となりました。
新興国向けの輸出が回復していることや、政府の経済対策の効果が続いているためですが、デフレや急激な円高などで業績が圧迫されるという懸念が強く、改善幅は前回の１５ポイントより縮小しています。
今年度の大企業の設備投資計画もマイナス１３．８％と、１２月調査としては過去最悪を記録するなど先行きに対する慎重な見方が広がっている実態が鮮明になっています。（14日11:05）
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