カリブ海のハイチで、１２日に発生した大地震から丸一日が過ぎました。救助活動は難航していて、死者が１０万人を上回るとの見方も出ています。ハイチとの国境に近いドミニカ共和国西部から報告です。
ハイチから避難した人の話では、路上の至るところに、遺体が散乱し、瓦れきの下には、まだ、相当数の生存者がいるものの、救助のための重機が足りない状況だということです。
ハイチの首相は、死者の数が最終的に１０万人にのぼる可能性を示唆し、国際赤十字もハイチの全人口の３分の１にあたる３００万人が被災したとの見方を示しています。
「緊急支援が必要なのに支援が何もこない。病院も電気も電話も食料も何もないんだ」（市民）
国連スタッフにも犠牲が出ていて、これまでに１６人が死亡、およそ１５０人が行方不明となっています。また、刑務所の倒壊で受刑者が脱走したとのことで、今後、街の治安の悪化を懸念する声も出ています。
ドミニカ共和国との国境では、この日、ドミニカ側から被災地を目指す外国の政府の関係者らの姿が目立ちましたが、現地時間１４日には、多くの支援物資を積んだトラックが、ドミニカ側からハイチ入りする予定です。（14日11:40）
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