臓器移植法の改正をめぐり、衆議院で通過したＡ案への対案が、新たに参議院に提出されました。子どもの臓器移植を検討する「子ど も脳死臨調」を設置することなどが柱となっています。 対案を提出したのは、民主、社民など参議院の超党派の議員らです。 脳死の定義を「臓器提供の場合に限り人の死とする」など、現行の法律の骨格を維持しながら、「臨時子ども脳死・臓器移植調査会 」の設置を大きな柱としています。 この「子ども脳死臨調」では、脳死判定の基準や虐待児からの臓器提供の防止策などを、１年かけて検討するとしています。 先週、衆議院を通過したＡ案は脳死を人の死と位置づけ、子どもの移植に道を開くものとなっていますが、対案提出者は、「拙速な 子どもの臓器移植の開始は、大きな社会問題を生じるおそれがある」としています。 週内にも参議院の本会議で趣旨説明が行なわれ、審議入りする見通しです。（23日10:55）

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