アメリカの金融大手ゴールドマンサックスは、証券詐欺の問題でＳＥＣ＝証券取引委員会との和解に応じ、５億５千万ドル（４８０億円）を支払うことで合意しました。
「５億ドル以上の罰金は、ＳＥＣ史上、ウォールストリートの金融機関に課した最大の罰金となる」（ＳＥＣクザミ法務執行局長）
ＳＥＣは、ゴールドマンサックスが２００７年にサブプライムローン（低所得者向け住宅ローン）に絡む金融商品を適切な情報を開示せずに投資家に販売、損害を与えたとして、証券詐欺の疑いで今年４月、提訴していました。
その結果、ゴールドマンサックスは詐欺の事実は認めなかったものの、販売した証券の情報が「不完全だった」ことは認めることで和解に応じ、５億５千万ドルを支払うことになりました。このうち２億５千万ドルは、多大な損害を受けたドイツとスコットランドの銀行への支払いにあてられます。
金融危機の犯人探しの象徴となったゴールドマンサックスの証券詐欺問題は、過去最高の罰金支払いで決着がつけられた形ですが、アメリカのメディアでは、去年１３０億ドルもの利益を出したゴールドマンサックスに対し、今回の和解は生ぬるいとの批判も出ています。（16日09:18）
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