大手スーパー「西友」のＴＯＢ=株式公開買い付けをめぐり、西友の元・社外取締役が、内部情報をもとにＴＯＢ情報の公表前に株取引をしていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が強制調査に乗り出していたことがわかりました。
「西友」については２００７年１０月、業務提携していた世界最大の小売業でアメリカの「ウォルマート・ストアーズ」が西友を完全子会社にするためのＴＯＢを行うと発表しました。
関係者によりますと「西友」の元・社外取締役は、ＴＯＢ情報の公表前に取締役会に出席してこの情報を把握したうえで家族名義の口座で「西友」株を購入していて、公表された後に売却したということです。
証券取引等監視委員会はこの取引が金融商品取引法で禁止されているインサイダー取引にあたる疑いがあるとして、今年３月、「西友」本社など関係先の強制調査に乗り出していたことがわかりました。
監視委員会は元社外取締役がこの取引によっておよそ１０００万円の利益を得ていたとみて詳しく調べています。（05日11:03）
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