[日语原文]社会:ＮＺ地震で救助の奥田さん、２８日帰国

ニュージーランド地震で倒壊したビルから救助された奥田建人さんですが、２８日、日本に帰国して、東京の大学病院で専門的な治療を受けることになりました。
奥田建人さん（１９）は、富山外国語専門学校の語学研修で現地を訪れている時に被災し、救助される際に右足切断の重傷を負いました。
奥田さんは救助されるまでの間、右足を長時間挟まれたままの状態になっていたため、阪神淡路大震災でも問題になった挫滅症候群（＝クラッシュ症候群）で重篤な状況に陥る危険性も指摘されていました。
このため、日本から災害医療の専門家が行って、現地の病院で治療を行っていましたが、日本の病院で精密検査と集中的な治療を受けることになり、車イスに座る訓練などを行い、日本へ帰ることが可能と判断されたため、帰国が決定しました。
奥田さんは当初「みんなと一緒に帰りたい」と、一人だけ先に帰国することを拒んだということですが、医師らの説得に応じ、帰国に同意したということです。また、「多くの友人らがまだ安否の確認ができない時に自分だけ帰るのは心苦しい」と周りの人に語り、友人たちのことばかりを心配しているということです。
奥田さんは現地時間の２８日早朝にクライストチャーチを発ち、日本時間の２８日夕方には成田空港に到着。その後、都内の病院で治療を受けることになります。（27日20:55）