アメリカの空母「ロナルド・レーガン」の艦載ヘリの乗組員が、13日、救援活動中に被ばくした問題で、在日アメリカ軍のフィールド司令官は「被ばく量は人体に影響を与える規模ではなく、全員任務に戻っている」と述べました。
「乗組員たちの洋服と、1人は肌からも放射性物質が検出された。乗組員の体に影響はなく、きょうは通常の任務に戻っている」(在日アメリカ軍フィールド司令官)
空母「ロナルド・レーガン」は13日、宮城沖に到着し、艦載ヘリを使って仙台地域への支援物資の輸送を行っていました。アメリカ海軍第7艦隊によりますと、福島第一原発の1号機が水素爆発を起こした13日午後3時半過ぎに戻ってきた3機の艦載ヘリの機体と17人の乗組員を調べたところ、微量の放射性物質が検出されたということです。
すぐに、放射性物質を洗い流す除染措置がとられ、その後は検出されていないとしています。
被ばく量について、フィールド司令官は「人間が通常の生活で自然に受ける放射線のおよそ1か月分にあたり、人体に影響があるレベルでは無い」としています。
「ロナルド・レーガン」は当時、福島第一原発から風下にあたる北東およそ160キロの沖合に停泊していましたが、その付近で採取した空気からも微量の放射性物質が検出されたということです。
このため、ヘリでの支援活動を一時停止してイージス艦など4隻とともに、北へ移動し、現在は、福島第一原発からの風の方向などを注視しながら、支援活動の再開に向けて日本側と協議しているということです。(14日18:39)
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