中国では、9日までの3日間、全国一斉の大学入試が行われています。中国での教育熱の高まりを示すように今年、受験生の数は過去最高の1000万人を上回り、一流大学への入学は年々狭き門になっています。
中国の大学入試は、日本のセンター試験のような全国統一試験のほか、上海など大都市エリアで同様の統一試験があります。その成績によって、どこの大学に進学できるかが決まるため、受験生もその親たちも緊張感であふれています。
試験の前日、上海市内のホテルは受験生で埋まりました。交通渋滞に巻き込まれ遅刻することを心配する親が、受験生のために部屋をとったのです。ホテル側も「合格祈願グッズ」を準備しました。
ホテルの部屋にたくさんの教科書を持ち込んだ受験生。ここでも机に向かいます。
「教科書をそばに置いておくだけで安心です」(受験生)
親は子供に付ききりで、緊張をほぐそうと懸命です。
「好きな果物を食べれば心が落ち着くでしょう」(受験生の母親)
まもなく試験が始まります。校門の外は子供たちに付き添ってきた親であふれています。試験終了まで、ここで待つということです。
競争が激しくなり、カンニングする受験生も増えています。携帯電話など通信機器の持ち込みを禁止し、金属探知機を導入した地域もあるということです。
一人っ子政策によって、親の期待を一身に背負うことになってしまった中国の受験生。彼らが感じるプレッシャーは高まるばかりです。(09日11:10)
[日语阅读]生活:中国、大学受験者数が1000万人超す
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