福島第1原子力発電所の相次ぐ事故により一部地域が屋内退避対象となっている福島県飯舘(いいたて)村の高級和牛ブランド「飯舘牛」の子牛2頭が30日、山梨県南アルプス市に“避難”してきた。同市内で農業支援を行うNPO法人「南アルプスファームフィールドトリップ」(小野隆理事長)が、同村の和牛繁殖農家、菅野義樹さん(33)から2頭を購入し、同市下市之瀬の遊休農地に放牧した。
同法人は昨秋から、遊休農地約1・7ヘクタールで、2頭のジャージー牛に下草を食べさせ、農地を回復させる事業を行っている。
今回は、小野理事長が風評被害などを懸念し、知り合いだった菅野さんに持ちかけた。2頭は生後9カ月半の雌の子牛で、30日午前7時過ぎに菅野さんと共に村を出発。午後3時半ごろ、到着した。初めは興奮して、トラックの荷台から降りるのを嫌がっていたが、すぐに下草を食べ始めた。
菅野さんは「これからも村で牛飼いを続けられるのか不安が残るが、山梨で牛を元気に育ててもらえるのは本当にありがたい」と一安心した様子。小野理事長は「将来的には福島の牛の種を使って、繁殖させられたら」と話している。【山口香織】
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◆ブランド (ブランド):(商品的)牌子;商标.
◆風評 (ふうひょう) :传说,谣传,传闻.
◆荷台(にだい):[トラックの]装货台面;[自転車の]货架子.