東日本大震災の発生を受け、各地で夏の花火大会が中止になっています。「中止になって余っている花火を被災地の東北で打ちあげて東北を元気づけたい」という、あるプロジェクトが動き始めました。
夏の夜を彩る花火が、今年は各地で中止となっています。1万発以上が打ちあげられる東京湾の花火大会も中止が決まりました。しかし、復興に向けたあるプロジェクトが動き出していました。
東京の会社に勤める高田佳岳さん(34)。普段は営業の仕事をするサラリーマンです。それは高田さんの思いつきから始まりました。
「東京湾の花火大会が中止になったニュースを見て、それ(花火)を持って東北に行くことで現地の人たちを元気づけられないか・・・」(高田佳岳さん)
「東京湾であげれない花火を東北であげられないか」。高田さんは花火職人の所にかけ込みました。職人からは「花火は余っている」との返事。“物”はある。あとは場所と資金です。8月に東北各地で一斉に花火をあげる一大イベントを企画し、高田さんは走り出しました。
高田さんは早速、被災地に出向き協力を依頼しました。しかし、そんな簡単な話ではなかったのです。
「被災者からみるとイベントの話は不謹慎」(釜石市の住民)
被災地で花火をあげることに賛同する声がある一方、「不謹慎」だとして反対する意見もありました。
「本当に被災地の方たちが『ぜひそれはやろう』と言っていただかないと、僕たちは動けない。ゆっくり時間をかけて、地元の方からも説得していただいて、僕たちもお会いできるときは、なるべく説得して少しずつ詰めている」(花火プロジェクトを企画した高田佳岳さん)
このプロジェクトで何より必要なのが被災者の理解です。津波で大きな被害を受けた岩手県の山田町に、花火大会開催に向け強い思いを持った被災者がいました。
川石睦さん(47)。水産業を営んでいましたが会社と自宅が倒壊。今は青森で仕事を始めています。山田町は財政難から5年前まで20年間、花火大会が行われていませんでした。その花火大会を復活させたのが川石さんたちでした。
「おじいちゃん、おばあちゃん、家族みんなで(花火を見てた)。俺、それを見ながら涙流した。これはすげぇなと思って・・・」(川石睦さん)
川石さんは今回、被災地で花火をあげることに前向きです。「避難所で見た子どもたちの笑顔に助けられた」「子どもたちを笑顔にしたい」。一方で、山田町にも「こんな時に花火なんて」との声もあります。開催には住民の協力も必要です。山田町として花火プロジェクトに参加するのか?商工会青年部の総会で話し合われることになりました。川石さんは参加する意義をみんなに訴えました。
「(花火には)亡くなった方を弔うという意味もあるし、残った俺たちも元気になるという意味もあるんじゃないかと。家族が亡くなったり、家がなくなったり、店がなくなったり、しなくてもいい経験をしたので、その花火の意味をこれからの活動の中でみんなに感じてほしい」(川石睦さん)
川石さんの訴えは皆に通じました。満場一致で花火プロジェクトへの参加が決まったのです。総会後に開かれた懇親会。プロジェクトに向け、町が一体になっていました。
「みんな大変だけど、避難所にいるやつもいるけど、チャレンジして自分たちが楽しかったら絶対成功。自分たちがあがった花火を見て感激したら絶対成功ですよ」(川石睦さん)
「この夏、花火を東北で」。高田さんと川石さんは走り始めています。(13日18:06)
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