『日语学习』社会:判決は無期懲役、裁判所「計画性ない」

畠山鈴香被告が無期懲役となった理由はどの辺りにあるのか、今回の判決のポイントを整理しました。
判決を詳しく見てみますと、裁判所は検察側の主張をおおむね認めていると言えます。
まずは最大の争点だった彩香さんへの殺意ですが、橋の欄干の上という危険な場所に座らせ、「背中を押したらどうなるか」と考えた心理状態、さらに救助に向かっていないことから殺害を認定しました。
さらに自白性、豪憲君殺害時の責任能力も問題ないとしています。
藤井裁判長は、彩香さん殺害の動機も「極めて身勝手で短絡的」と断じていますし、「遺族の極刑を望む気持ちも当然」「社会的影響も極めて重大」と言葉を並べています。
では、なぜ検察側の求刑どおりとはならなかったのか、ですが、裁判長は「いずれも衝動に駆られて及んだ犯行」とし、計画性が無いとしました。また、「更生の可能性はある」とも指摘しています。事件の重大性は認めるが、死刑の適用は慎重でなければならないことを強調した判決でした。
弁護側は既に控訴していますし、検察側も量刑に不服があるとして控訴の構えです。畠山被告の特異な人格が浮き彫りになった公判でしたが、審理は高等裁判所に場を移して続くことになります。（19日18:00）
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