アメリカの中央銀行であるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のバーナンキ議長は、景気後退が年内に底打ちし、回復に転じるとの 見通しを明らかにしました。 「我々は、経済活動全体が底を打ち、今年後半に回復に転じると引き続き期待しています」（米連邦準備制度理事会バー ナンキ議長） ３日、議会で証言したバーナンキ議長は、「最近のデータは景気後退のペースが鈍化していることを示している」とした上 で、「今年後半に底打ちし、上向きに転じる」とこれまでより踏み込んだ表現で回復への見通しを示しました。 その理由としてバーナンキ議長は、「個人消費や住宅の建設・販売が安定化してきている上、景気対策の効果が現れてくる 」ことをあげました。しかし失業率については、今後、数か月間は、さらに上昇するとの見通しを示しました。 一方、大手銀行に対する一斉特別検査の結果、１０行が総額７５０億ドルの資本不足を指摘されたことについて、バーナン キ議長は、すでに３６０億ドルもの資本調達が行われたことを明らかにした上で、「これは投資家の間で銀行システムへの信 頼が回復していることの表れだ」と金融システムの回復に自信を示しました。（04日06:09）

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