「東理ホールディングス」の会長による特別背任事件です。警視庁へのその後の取材で、会長が実質支配する別の会社に、およそ１７億円の資金を流出させた後で株を売却し、およそ１４億円を得ていたことが新たに分かりました。
この事件は「東理ホールディングス」の会長、福村康廣容疑者が、社長だった２００５年に行った８０億円の増資の際、教材販売会社と実態のないコンサルタント契約を結び、１７億６０００万円を流出させ、会社に損害を与えたとして、１６日に逮捕されたものです。
資金が流出した教材販売会社「キーネット」は、福村容疑者がおよそ７割の株を持ち実質的に支配していましたが、警視庁への取材で、福村容疑者が、流出させた資金でおよそ１４億７０００万円の累積赤字を解消し、財務状況を改善させた上で、「キーネット」の株すべてを一般株主より高い価格で都内の不動産会社に売却していたことが新たに分かりました。福村容疑者は、この株の売却でおよそ１４億円を得たということです。
「キーネット」は「東理ホールディングス」から資金が流出した３か月後に解散していて、警視庁は、福村容疑者が赤字に陥った自分の支配下の会社を清算し、株を高値で売却する目的で犯行に及んだとみて調べを進めています。（17日11:24）
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