普天間基地の移設をめぐり極秘の会談でした。平野官房長官と北澤防衛大臣が、アメリカのルース駐日大使に対し、沖縄・普天間基地の移設先について、名護市キャンプシュワブの陸上部など、複数の案を検討している現状を説明していたことが明らかになりました。
普天間基地の移設先をめぐっては、与党の社民党と国民新党がそれぞれ案をまとめているものの、政府・与党の検討委員会に正式に提示されない状況となっています。
こうした中、２日に平野官房長官と北澤防衛大臣がアメリカのルース大使と会談し、名護市辺野古のキャンプシュワブ陸上部に１５００メートル級の滑走路を作る、など複数の案を検討している現状を説明しました。
平野長官は５日、沖縄県の仲井真知事と会談する予定になっているため、まず、アメリカ政府側から現状を説明したとみられます。
「会談したのは事実ですけれど、日本政府として何一つですね、こういった提案をしたというのは事実ではありません」（鳩山首相）
移設先の候補のうち、キャンプシュワブ陸上案については、地元の名護市長が反対を表明していることに加え、アメリカ側も難色を示していて、政府の中でも実現は困難という見方が強まっています。
このため、政府は普天間基地を「緊急時のみの使用とする」など、条件を付けて継続使用を認めた上で、訓練を沖縄県内や九州に移転する案の検討を始めました。（04日10:56）
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