海上自衛隊の護衛艦とコンテナ船が関門海峡で衝突した事故です。針路についての管制官の助言が事故を誘導したと指摘されていることについて、海上保安部は改めて、最終的には船長判断という立場を示しています。
護衛艦「くらま」と韓国船籍のコンテナ船が衝突した事故で、海上保安部は、乗組員の事情聴取を２９日から本格的に始めました。
今回の事故をめぐっては、関門海峡の管制官がコンテナ船に対し、前の船を追い越す際は左側から追い越すよう助言し、２分後に事故が起きています。
「情報提供した内容が事故の原因になっている可能性は否定しない」（第７管区海上保安本部・野俣光孝次長）
第７管区海上保安部は２９日、改めて「管制官の助言には法的拘束力はなく、最終的には船長が判断するものだ」と説明していますが、管制官が「くらま」との位置関係を確認した上で助言したのかどうかが、今後、問題となりそうです。（29日11:38）
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