健康問題を理由に辞意を固めた藤井財務大臣について、鳩山総理は引き続き慰留を続けていますが、藤井氏の意思は固く、政府・与党内では後任の人事に焦点が移っています。
辞意を固めた藤井財務大臣について、鳩山総理は６日も、慰留する考えを強調しました。
「せっかく、予算案という子どもを産んで頂いたんだから、それを育てて頂きたいなという思いは、当然、強くありますよ。ご体調の話ですから、お医者さんの診断というものを、それはそれなりに考えなくてはいけないと思っておりますが、まだ最終的な判断を頂いておりませんから」（鳩山総理）
ただ、藤井大臣は周辺に、「国会審議の途中で倒れるようなことにはなりたくない」と述べるなど辞意は固く、鳩山総理も医師の診断の結果を踏まえて早期に結論を出す考えを示しました。
政府・与党内では、既に後任の人事が焦点となっていて、菅副総理や仙谷行政刷新担当大臣の兼務や横滑りのほか、藤井大臣の下で予算編成の実務を担当した野田副大臣を昇格させる案が取りざたされています。
ただ、いずれの場合も、民主党最大の権力者である小沢幹事長の了承が必要で、自分と距離のある人物の起用を嫌う小沢氏に対し、鳩山総理がリーダーシップを発揮できるかどうかが問われそうです。
今月１８日に召集される通常国会では、予算審議で厳しい論戦が予想されることから、鳩山総理は週内に藤井大臣の進退問題を決着させることにしています。（06日11:31）
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