アメリカでは景気の悪化で旅行者が減る中、旅行会社は、大学院生を日本へ送る「修学旅行」に注目しています。 この週末、ニューヨークでは、世界各国の旅行会社などが一堂に会する大規模な「旅行博」が開かれました。今年は、景気の悪化にドル安の影響で、アメリカからヨーロッパなどに向う旅行が「割高」となるため、海外旅行を扱う業者は苦戦を強いられています。 「旅行業界も経済危機の影響を受けている。早く回復して欲しい」（フランスの業者） こうした中、アメリカで営業する日系の旅行代理店の中で着実に実績があがっているのが、大学院生による日本への「修学旅行」です。この「修学旅行」は、ハーバードのビジネススクールなど、名門大学院の学生が、京都などの観光地とあわせて企業も訪問し、日本型ビジネスを学ぶというものです。 アメリカ人には不利な円高ドル安のレートでも、航空券とホテル、食事込みのツアーなら、通常の旅行より５万円近く安くなるケースもあり、今年も日系の旅行会社だけで５００人近くを取り扱う予定です。 「世界的に有名な企業がたくさん日本にもありますので、そちらの方に皆さん興味がおありのようで、大学院の中で募集しても、その人数を上回るほどの方が応募され、抽選をしているという話はよく聞きます」（ＪＴＢマンハッタン支店・大門薫さん） アメリカから日本への旅行者は、去年の金融危機以降、減り続けていて、エリートの卵の「日本詣」は、不況に直面する業界の救世主となるかもしれません。（11日11:46）
（本网站视频文件将在10日后进 行删除）
