カビなどが発生した事故米を食用米として不正に転売していたとして、農林水産省は業者４社を食品衛生法違反などの疑いで刑事告発する方針を決めました。
農水省が刑事告発するのは、神奈川県の甘糟損害貨物と協和精麦など４社です。
農水省によりますと問題の米は、２００７年にアメリカから輸入された８２トンで、検疫でカビが確認されたため、商社が事故米として甘糟損害貨物に販売し、協和精麦で飼料用に処理されるはずでした。
しかし、実際にはほかの業者へと流通し、事故米ということを隠して複数の食品加工会社に販売された疑いが持たれています。
２００８年に事故米の不正転売問題が表面化した際に、農水省が行った調査に対して飼料用に処理したように加工台帳を偽装していたということです。農水省は、ほかにも不正に転売されたケースがないか調査を続けるとしています。
問題となっている８２トンの事故米のうち１９トンが酒造会社に販売され、焼酎の原料になったことが判明していますが、農水省は健康への影響はないとしています。（22日12:00）
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