参議院での論戦は、初日から異例のハプニングです。国会では３日から参議院での来年度予算案の審議が始まりましたが、前原国土交通大臣ら３人の閣僚が遅刻したことで、冒頭から紛糾する事態となりました。
「開始時間を勘違いしていた」。委員会審議の予定時刻になっても、前原、仙谷、原口の３人の大臣が姿を見せなかったため、委員会は２０分遅れの異例のスタートとなりました。
「遅刻したこと心からおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」（前原誠司国交相）
「遅参をいたしまして誠に申し訳ございませんでした」（仙谷由人国家戦略相）
「遅刻をしました。本当に申し訳ございませんでした。以後反省申し上げます」（原口一博総務相）
３日の委員会審議は、午前８時５０分から開会予定でしたが、３人の大臣は午前９時から開会と勘違いしていたため遅刻、野党側は「参院軽視」と厳しく非難しました。
「大臣が３人も５分以上遅れて何を考えてんだよ。参議院を無視してんのかってことですよ。話になりません」（自民党・舛添要一前厚労相）
まさに出鼻をくじかれた格好の予算審議ですが、委員会では野党・自民党が政府の景気対策が不十分などと追及しています。しかし、来年度予算案は既に２日、衆議院を通過したことで、憲法の規定により年度内成立することが確定しています。
このため参議院では、予算案を巡っての駆け引きも活発とならず、与野党とも緊張が緩み審議が形骸化するのではと心配されていましたが、その矢先の３閣僚の遅刻は、こういった懸念を裏付けたものと言え、鳩山総理は官房長官を通じ３閣僚に対し、「緊張感を持つように」と注意を促すことにしています。（03日11:35）
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