全国各地で成人式が開かれた８日、東日本大震災の被災地でも多くの新成人が式に臨んだ。それぞれが亡くなった人たちの分も力強く生きていくことを誓った。
新成人６人が震災で犠牲になった岩手県陸前高田市では、同級生が遺影を持って成人式に臨んだ。「苦しいことがあったとき、あなたたちを思い出し、踏ん張り、楽しいことがあったとき、あなたたちを思い出し、その分も笑い、あなたたちのことを決して忘れず進んでいきます」。成人代表の菅野貴大さんの亡き友への誓いの言葉に、涙ぐむ姿も見られた。
成人式に出席できなかったのは、村上恵里子さん、菅崎頌子さん、村上公敏さん、大坂由夏さん、佐藤安里奈さん、荻原遼さんの６人。地元の縫製会社に勤務する菅野さんは「６人みんな、よく知る仲間。友達の分まで、復興の一助となって、震災前の陸前高田を取り戻したい」との思いを込めた。【市川明代】
◇避難先で開催福島県楢葉町
福島第１原発事故で警戒区域に指定され、避難を強いられている福島県楢葉町の成人式は、町民の多くが避難するいわき市のいわき明星大で行われた。
同市に避難している家族の元を離れ、神奈川県で働く会社員の坂本翔さん（２０）は「震災があっても、祝ってもらえてうれしいです。いつか楢葉に家族と一緒に戻りたい」と語った。【和泉清充】
实用单词解析：
◆ 犠牲（ぎせい）：〔いけにえ〕牺牲.
◆避難（ひなん） ： 避难,逃难.
◆勤務 （きんむ） : 勤务，工作。（会社、官庁などにつとめて、仕事をすること。また、その仕事。） .
