[日语学习网]社会:飲酒測定偽造、事前に自ら飲酒し測定か

飲酒運転の取り締まりでアルコールの測定値を高くするなど偽造したとして大阪府警の警部補が逮捕された事件です。この警部補は自分で飲酒して息を測定し、その結果を使って取り締まりを行っていた可能性があることが、警察への取材でわかりました。
大阪府警泉南署の警部補・山下清人容疑者（５７）は去年９月、泉南市内の交差点でミニバイクに乗った男性を酒気帯び運転で摘発した際、アルコール測定値が高くなるよう偽造した疑いが持たれています。府警監察室は、山下容疑者が事前に自分で酒を飲んで測定し、測定結果の記録紙を作っていたとみて調べています。
山下容疑者に摘発された６０代の男性の妻は取り締まりの様子をこう話します。
「やっぱりやったんやな。誰を信じたらいいのという感じ」（去年５月に摘発された６０代の男性の妻）
さらに取材を進めると、山下容疑者に飲酒の時間帯を改ざんされたと訴える別の男性も・・・
「裁判所に呼び出しに行ったら、お酒飲んだ時間が（実際の）１２時から１６時になっている。（報道を見たとき）腹立ったよ」（被害を訴える男性）
山下容疑者は去年、管内で起きた飲酒運転７９件のうち５１件に関わり、取り締まりの優良表彰を受けました。地元では毎日のように交差点に立つなど、執ようとも言える取り締まりで有名だったといいます。
「一番良く見たのは、１日で２、３人（摘発）。孫がここに立って見てて『また捕まった』」
「１日に４回捕まる」
「（Ｑ．週に何回？）３回、４回見たと思います」（街の人）
元北海道警幹部の原田宏二さんは、事件の背景に警察の体質の問題があると指摘します。
「ノルマを達成している警察官は組織にとって優秀な警察官。一生懸命、数字をあげてくれたから、いいかとノーチェック。（山下容疑者への）遠慮があったのではないか、一生懸命やる人に」（元北海道警幹部 原田宏二さん）
取り調べに対し、山下容疑者は「やってません。知りません」と偽造を否定していますが、大阪府警には別の５０代の男性からも同じような苦情が寄せられているということで、監察室で余罪を調べています。（07日17:53）

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