１５日出揃った各省庁の来年度予算の概算要求について、藤井財務大臣は年末をメドにしている政府予算案の編成に向け、引き続き削減努力を続けるよう求めました。
「今までの予算が水ぶくれしすぎているのではないか、ということを批判してきた原点に戻らなければダメだよと、野党時代の気持ちをよく持って削減をしてほしい」（藤井裕久財務相）
藤井大臣はこのように述べ、年末の政府予算案編成に向けて削減努力を引き続き行うよう各省庁に求めました。
また、マニフェストの新しい政策を除いた概算要求額が今年度予算を下回ったことについては一定の評価を示しましたが、概算要求とは別扱いで配分を求めた、総務省の地方交付税の拡充費や、農水省の個別所得補償の費用などについては、「断固査定する」と述べて、強い姿勢で臨む方針を示しました。
一方、財務省が独自に配分する一般歳出分の概算要求額は１兆１０５１億円で、経済協力費を中心に今年度予算に比べて７兆円カットしました。
また、政府の金庫番としての要求分では、麻生政権下で経済緊急対応予備費として設けていた６５００億円を完全に削減したものの、国債残高の増加を受けて国債費を１兆６５００億円ほど増額要求しています。
この結果、財務省が要求した全体額は１兆３６７０億円増えて、２４兆２７５３億円となりました。（16日13:56）
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