アメリカのオバマ大統領は４日に４９歳の誕生日を迎えました。秋の議会中間選挙に向け劣勢の民主党は、大統領の誕生日をきっかけにある選挙キャンペーンを仕掛けています。
民主党本部にはボランティアが集まって、オバマ大統領の４９歳の誕生日を祝う集会が開かれました。しかし、これは表向きの理由で、民主党はこの誕生日を機に、大統領の年齢に合わせてボランティア１人当たり最低４９件に電話をかけるよう呼びかけ、新たなボランティアと政治献金の獲得を目指しています。先の大統領選挙で用いた草の根戦術であの夢をもう一度というわけです。
「オバマ大統領にもう一度チャンスをあげたいの」
「私はそれほど民主党を悲観していない」（ボランティア）
民主党は４日夜（アメリカ時間）に全国５００か所以上でこうした集会を開き、選挙資金集めのための一斉攻勢をかけています。
さらに民主党は、大統領に誕生日を祝うメッセージを送ろうというキャンペーンも展開。メッセージを送ると「献金をお願いします」というメッセージが返ってくる仕掛けです。これに対し共和党は、「大統領を批判するメッセージを送ろう」というウェブサイトを立ち上げ、徹底抗戦の構えです。
ここのところ白髪が増えたといわれるオバマ大統領。最新の世論調査では支持率が過去最低の４１％となりました。秋の中間選挙で与野党逆転の可能性が指摘される中、先の大統領選同様、支持者の裾野を広げ民主党の勝利につなげられるのか。中間選挙へ向けた戦いがいよいよ激しさを増しています。（05日10:53）
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