インドやヨーロッパなどで感染が広がっているほとんどの抗生物質が効かない耐性菌が、インドから帰国した男性患者から検出されていたことが分かりました。国内での感染確認は初めてです。
獨協医科大学病院によりますと去年５月、発熱などの症状で入院していた５０代の男性患者から抗生物質が効かない大腸菌が検出され、検査をしたところ、インドやヨーロッパなどで感染が広がっている「ＮＤＭ－１」と呼ばれる遺伝子を持つ耐性菌が検出されたということです。この耐性菌の確認は国内では初めてです。
男性患者は、入院する直前にインドから帰国していて、現在は回復し、他の人への感染はないということです。
この耐性菌はインドやヨーロッパなどで感染が広がっていて、健康な人の間でも膀胱炎や肺炎を引き起こし、死者も報告されていることから、厚労省が注意を呼びかけていました。（06日17:20）
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