[日语学习网]社会:えひめ丸事故から１０年、現地で慰霊式

ハワイ沖でアメリカ海軍の潜水艦に衝突され、高校生ら９人が犠牲になった「えひめ丸事故」から１０年を迎えた１０日、現地で慰霊式が行われました。
事故現場を臨むハワイ・ホノルルの公園では慰霊式が行われ、事故が起きた現地時間９日午後１時４３分、全員で黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈りました。
「許しませんよ。（しかし）アメリカ海軍としても最善を尽くすと言っているので、それを信じて」（えひめ丸事故の遺族水口龍吉さん）
事故は２００１年、ハワイ沖で宇和島水産高校の自習船えひめ丸が、緊急浮上してきたアメリカの潜水艦に衝突され、生徒４人を含む９人が犠牲になりました。緊急浮上は、潜水艦に体験搭乗していた民間人へのデモンストレーションとして行われていました。
ハワイ沖では今年度、日本の水産高校２４校が漁業実習を行っていますが、遺族が中止を求めている潜水艦の緊急浮上訓練は事故の後も続けられています。
「今でもオリエンテーションの目的で民間人を乗せています。（しかし）民間人が機器に近づいて安全な操縦を妨げることはありません）」（アメリカ海軍ビル・ドレイク大佐）
事故の教訓は、本当に生かされているのでしょうか。「第２、第３の『えひめ丸』事故を起こしてはならない」、これが遺族たちの共通の思いです。（10日11:39）

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